ここ数年ず~っと気になっているトルコのお菓子「ターキッシュデライト」。
本場トルコでは「ロクム」というらしいのですが、映画『ナルニア国物語』で、魔女に供されて、真っ白い粉を口につけながらエドマンドが一心不乱にそれを食べる映像を見て
『なんて魅力的なお菓子なんだろう??』と思った方も多いと思います。
でも、買ってみようと思っても、トルコのお菓子ってなかなか手に入り辛い・・。
楽天やamazonでは買えるけど、高いんですよね、送料とかも・・。
という訳で、自分で作ってみました。
モチッとして、懐かしい味わいと食感で、美味しかったですよ!!
トルコ産の輸入菓子は、メーカーやフレーバーによってレビューが賛否両論(ミント味は歯磨き粉の味だとか、ローズ味はトイレの芳香剤だとか、香料きついとか)となってましたが、自宅で作ると美味しいです。
洋風わらび餅等と言われますが、個人的には、駄菓子屋にある「サクランボもち」を、ちょっと高級にした感じ。
基本的には、お砂糖と粉なので、食べ過ぎ注意ですが、気になっている人は是非作ってみて下さい。
目次
ターキッシュデライトの材料

材料は、グラニュー糖とコーンスターチ。それからレモン汁と水・・
「ターキッシュデライト」の基本材料は、グラニュー糖とコーンスターチ、それから、水とレモン汁。
そして、最後に纏わせる粉砂糖です。
お好みで香りやフレーバーをつけたり、ナッツを入れたりするらしい。
ナッツ入りが美味しそうですが、今日はナルニア風のものを作るので、ナッツはナシ。
魅惑的なローズ色は、味付けも兼ねて、「ローズヒップティー(粉末)」とか、かき氷のシロップを使用します。

映画に出てきたものは、結構派手なローズ色だったので、再現したい方は、食紅等を使用するといいと思います。
本場トルコの動画などを見ていると、ザクロの果汁を加えたりするようですよ。
(いい感じに青味が入ったローズ色になる)
という事で、材料です。
材料
★ グラニュー糖 300g
★ 水 300cc
★ レモン汁 小さじ1
★コーンスターチ 55g
★クリームタータ 小さじ1/2(無くても可。今回は使ってません)
★粉砂糖とコーンスターチを合わせたもの
100g
※クリームタータは、トルコではよく使われているようですが、手に入らなければ、なくても大丈夫です。
主に、メレンゲなどの気泡を安定させるためなどに用いるようですが、砂糖の結晶化を防ぐ働きもあります。
通販などでも手に入ります。
色や味をつける場合
☆ 食用色素やエッセンス、ナッツ等
失敗を防ぐために、ゼラチンを使用するレシピも見かけますが、トルコのものは、ゼラチンは使わないようです。
「固まらない」というのは、多分、練り時間が足りていないか、シロップの温度が低いまま加えたかどちらかだと思います。
トルコの動画を見ていると、実際の練り時間は45~60分となっていますから。
(今日のレシピは10分程度の練りで固まります。が、30分くらいは練っていかないと、モチモチした食感にはなりません)
それでは以下、簡単な手順を説明します。
実際に作っている様子などは、手順の後となります。
- STEP
砂糖と水とレモン汁でシロップを作る
温度計があると便利。
煮詰めないと失敗します。多分。
- STEP
コーンスターチと水を火にかけて糊状にする
- STEP
シロップとコーンスターチを混ぜる
数回に分けて混ぜます。
- STEP
煮詰めてもち状にする
根性のいる作業。
- STEP
型にいれて冷ます
ターキッシュデライト(ロクム)を作る!
さて、それではターキッシュデライトを作ります。
今回のレシピは、「グレーテルのかまど」や、トルコの動画などを参考にしています。
- STEP
型にクッキングペーパーを敷き、更に刷毛で脂を塗っておく
ターキッシュデライトの出来上がりはかなりネチョネチョしているので、キッチンペーパーの上にも刷毛で油を塗っておきます。
- STEP
シロップを作る
鍋に、砂糖全量と、水100㏄、レモン汁、を加えて、よく混ぜながら火にかけます。
中火にかけます - STEP
シロップを145℃まで煮詰めます
温度計があると便利 シロップの材料を火にかけて、145℃まで煮詰めていきます。
温度計があると便利ですが、無くても大丈夫です。
煮詰め方が弱いと、砂糖が完全に溶けきれず、後でコーンスターチに加えた時に結晶化してしまったり、ゆるゆるの生地が出来上がってしまうので注意です。
※コーンスターチ側に加えるクリームタータには、砂糖の結晶化を防ぐ役目もあるようです。
砂糖水の温度が到達、またはゆるめの水あめ状になったら、火を止めます。
- STEP
コーンスターチに水を入れて、糊状になるまで混ぜる
別の鍋に、分量のコーンスターチ、水200㏄、あればクリームタータを入れ、泡だて器でよく混ぜながら火にかけます。
ダマになりやすいので、気合入れて混ぜ続けます コーンスターチが半透明になったら、1回火を止めます。
次にシロップを加えていきます。 - STEP
コーンスターチに、シロップを3回くらいに分けて加えていきます
混ぜるのに、結構力が必要・・ コーンスターチ側の鍋に、シロップを少しづつ加え、手早く泡だて器で混ぜながら、シロップと生地をなじませます。
2回くらい混ぜた写真 全部混ぜた。この時点で結構重い生地となっている シロップを全量混ぜ終わったら、泡だて器を木ベラ、または耐熱ゴムベラに持ち替えます。
- STEP
鍋を再び火にかけて、根性で混ぜる、混ぜる、混ぜる!!
鍋を再び火にかけて、ゆるめのお餅のようになるまで、練り続けます。
初めはドロドロしていても、水分が飛び、だんだん纏まってきて、ひとつの固まりのようになります。
そうしたら、大体できたも同然。
水分を飛ばして、餅っぽくなるまで頑張りましょう。
トルコの動画では、45~60分煮詰めると表示されていますが、今日のレシピなら、30分程度でここまで来ます。上の写真のようになったら、食紅等を加えて、色が均一になるよう混ぜていきます。
色や果汁を加えるのは、最後です。そして、写真はちょっと固めの生地です。 参考:これは、練り過ぎ・・
これでも別に食べられました(;^ω^) 上の写真は、『ちょっと練り過ぎた!!』という時の写真。
トルコの動画が45分~60分練るというので、律儀に守った結果、固いターキッシュデライトが出来上がりました。
・・・、それでも結構食べられましたが、本来はもっと柔らかいものなので、生地がまとまってきて、弾力が出てきたら火からおろしましょう。
- STEP
型に入れて成形し、一晩置く
ちょっと固いやつ 出来上がったターキッシュデライトの生地を、あらかじめ用意しておいた型に流します。
生地の上にも、油を塗ったクッキングペーパーを載せます。
成型する為、クッキングペーパー上部に、ちょうどいい大きさのバットなどを載せて、押さえつけます。
そうする事で、カットした時に、美しい面が出来上がります。
生地が固まってきたら重しとキッチンペーパーを外し、数時間~一晩置きます。
- STEP
カットして、粉をまぶしたら出来上がり!
ネチャネチャして、非常に切りにくい・・ ターキッシュデライトが固まったら、型から出して、打ち粉をまぶしたまな板で、正方形にカットしていきます。
包丁にくっつくので、包丁にも油を塗っておきましょう。
カットできた・・。 まぶしようの粉砂糖。コーンスターチも混ぜます。 コーンスターチと粉砂糖をまぶすのは、見た目の問題以外にも、くっつかないようするためなんですが、映画に出てくるものは、真っ白い粉がたっぷりまぶされていて、とてもビジュアルが繊細でした。
ナルニアを目指すなら、粉はたっぷりまぶします。
出来上がり
ターキッシュデライト(ロクム)の出来上がりと味

ターキッシュデライトの完成!
繊細な粉砂糖と、もちっとした食感の生地。

断面のピンク色が魅惑的です。
とても甘いので2~3個が限界ですが、コーヒーにとてもよく合います。
濃いお茶や紅茶にも合うけれど、これはやっぱりコーヒーですね。
今回はちょっと固めに出来ましたが、映画を見ると「みょーん」と生地がのびていたので、実際はもう少し柔らかいものなのかもしれません。
材料がほぼお砂糖なので、日持ちはすると思いますが、固くなっちゃうので、1週間以内に食べきって下さいね。
糖分が高く、炎天下でも腐りにくいので、登山などにもおススメです。
私は、ジップ袋に入れて、長時間の山道トレッキングに持って行ったりしています。
生地を練るのに汗だくになりますが、自宅で作るターキッシュデライトはなかなか良いので、トライしてみて下さいね。
それではまた。