最近、国産レモンで作る果実酒に凝っている、かたせうみです。こんにちは。
果実酒を作りたいけれど、大量に入れる氷砂糖にひいちゃうあなた。
甘くないお酒を楽しみたいあなた。
どうにかして、無糖のレモン酒を作りたい!!
と思った事はありませんか??
無糖のお酒なら、普通に焼酎にレモン搾って炭酸でもいいのだけれど、果実酒は、レモン割りともちょっと味が違うし、作っておくとすぐに飲めるのでいいんですよね。
そんな訳で、私は遂に、美味しい無糖レモン酒の作成に成功しました!!
使うお酒は、ホワイトリカーではなく、これです!
目次
スピリタスは、ポーランドのお酒で、ウォッカです
「スピリタス」は、アルコール度数が96もある、ポーランドのお酒。
さっきの緑のラベルが有名ですが、これ以外にも種類があります。
通常、果実酒には、35度程度のホワイトリカーなどを使用しますが、無糖で果実酒を作るとなると、35度のホワイトリカーでは、エキスが抽出され辛く、時間がかかったり、美味しく出来なかったりします。
なので、ゆっくりと砂糖が溶ける過程で、浸透圧でエキスを抽出できる様、氷砂糖を加えます。
果実酒に氷砂糖を加える理由は、保存や口当たりの為だけでは、なかったんですね。
でも、「スピリタス」を使えば、そのアルコール度数の高さゆえ、主にレモンの皮に含まれる精油部分が、どんどん溶けだしてくるのです。
イタリアのお酒「リモンチェッロ」などは、その特性を利用して、スピリタスに皮のみを入れて作られます。
私は今回、果肉も一緒に漬けましたが、しっかりと果肉からもレモンの味や香りが抽出でき、香り高く、ほろ苦い大人のレモン酒を作る事ができたので、そのレシピを公開します。
究極の無糖レモン酒。材料と作り方
用意するもの
果実酒用、ガラス製の広口瓶。
材料
- 国産レモン 2㌔
- スピリタス 1ℓ
材料・・、これだけ。
但し、スピリタスはアルコール度数が高いので、レモンはその倍量使用します。
果肉と皮から溶け出す成分や水分で、アルコール度数を下げるのが目的です。
白い部分は極力落とすので、倍量でもアルコールに漬かります。
倍以上のレモンを使用すると、果実が空気に触れてカビが発生したり腐る可能性があるので、レモンの量を増やすのは、多分これが限界です。
お酒と同量のレモンや、1.5倍くらいのレモンでも美味しくできるかもしれませんね。
では、作ってみましょう。
- STEP
レモンをよく洗います
レモンは、皮まで使うので、塩やタワシを使ってよくこすり、洗い流します。
防カビ材を使用してない国産レモンがおススメ。
香りも風味も、輸入物とは全く違います。
特に香りがいい品種は、「ユーレカ」。
一般的な「リスボン」も、国産ならフレッシュな香りが楽しめます。
見つけたら手に入れてみましょう。
- STEP
レモンは皮をむき、白いワタの部分は極力落とす
レモンの皮をむきます。
酸で指が荒れてしまうので、調理用のゴム手袋着用を推奨。
レモンの白い部分からは、苦みやえぐみが出るので、極力混ざらないように切り落とします。
苦いのが好きな人でも、皮からも充分苦みが出ます。
ワタは切り落とした方が美味しくできます。
同様に、果肉もスライスして、白い部分は落とします。
- STEP
殺菌した広口瓶に皮と果肉を入れ、スピリタスを注ぎます
殺菌した広口瓶に、びっしりとレモンの皮と果肉をつめ、分量のスピリタスを注ぎます。
漬けたばかりの無糖レモン酒の写真。
度数が高いので、、漬けたそばからどんどん色が溶けだし、アルコールに移っていきます。
不思議ですね~。
- STEP
無糖レモン酒の出来上がり
スピリタスで作ると抽出が早いので、味見程度なら、1週間後くらいからできます。
おススメは、2週間位経ってから。
ワタをしっかり取り除いておけば、皮は入れっぱなしでも特に問題はありません。
1~2か月したら、じょうごで空き瓶に移します。
皮や果肉が沢山あるので、じょうごに排水溝用のネットなどを被せてから、清潔なお玉などですくって、少しづつ移していくと、上手くいきます。
クラッシュアイスたっぷりのグラスに注ぐのもいいけれど、とにかく、アルコール度数が高いのと、エキスが濃いので、少なくとも7倍以上には薄めて飲んでくださいね。
味が薄くなるかと心配な人もいるかもしれませんが、とても濃い原液が出来るので大丈夫です。
スピリタスで作る、究極の無糖レモン酒の注意点など
スピリタスで作る、無糖レモン酒。
さっぱりと、甘くなく、ほろ苦い大人の味は、食事の味を妨げません。
良い材料を贅沢に使っているので、澄んだ美味しさを楽しむ事ができますよ。
但し、注意点が2つ程あるので、参考にして下さいね。
スピリタスは、アルコール度数が96度もあります。
普通のお酒とは違い、すぐに火が点くので、取り扱いには充分注意してください。
服に飛んだアルコールから火が点いたなんて言う怖い話も聞きます。
スピリタスは、ポーランド本国でも、ストレートでは飲みません。
今日作ったレモン酒も、薄まるとはいえ、とても濃いものが出来ます。
なので、飲むときは必ず7~10倍程度には薄めて下さい。
おススメは炭酸一択ですが、アイスティーなどで割ってもいいかもしれませんね。
という事で、今日は、スピリタスで作る無糖レモン酒でした。
スピリタスはアルコール度数も高いですが、お値段もホワイトリカーの7倍近くします(同量で換算。ホワイトリカーは、通常1升(1.8リットル)売で、スピリタスは、500ml売です)。
国産レモンも贅沢に使った今日のレシピはかなり割高なのですが、その分美味しいお酒が作れます。
個人の感想となりますが、アルコール度数の割には結構飲んでも悪酔いもしないので、材料って、とても大事なんだなと思います。
この方法で、グレープフルーツ酒も作れると思うのですが、国産のグレープフルーツって売ってないので、難しいですね・・。
実は、ここから「なんちゃってリモンチェッロ」を作ることも出来るのですが、それはまた次回。
国産のレモンは、11月~3月一杯くらい迄、スーパーやネット、ふるさと納税等で手に入れる事ができます。
唐揚げよし、酎ハイよし、自家製果実酒よしなので、是非、箱買いでトライしてみて下さいね。
それではまた。
今日使ったレモンは、こちら