お正月だからと買い物に出たら、キャビアが1980円で売っている!!
「ランプフィッシュの卵」ではなく商品表示は『キャビア』。
でも、キャビアは今、ひと瓶20,000円位なはず。
裏返して名称を見ると『ハイブリッドキャビア』となっている。
材料はちゃんと「チョウザメの卵」
これはいったい何なんだ????
こんにちは、かたせうみです。
目次
ハイブリッドキャビアとは!!?価格は1/5だけど。
ハイブリッドキャビアとは、キャビア用に品種改良したチョウザメの卵の事です。
今回購入したものは、調べてみたら「パエリー」と「ナカーリ」を掛け合わせて作った品種の卵で、チョウザメの品種登録はされてないようで一部では『ペルルーガ』と呼ばれているらしいです。
また、「ナカーリ」自体も養殖用の新種のチョウザメです。
となると、チョウザメには変わりありませんが、品種改良に次ぐ品種改良の種の卵という事になりますね。
実は「ハイブリッドキャビア」は、商品によって使われるチョウザメの掛け合わせや、使われる品種は様々。
今日の記事では、3大キャビアと言われる天然ものから、最新のハイブリッドキャビアまでを話題にしました。
生息地から品種まで、キャビア道はなかなか面白いので、読んでみて下さい。
キャビアとは
キャビアとは、チョウザメの卵の塩漬けの事。
オードブル等で、ホタテやサーモンの上にちょこんと乗っているアレです。
チョウザメは観賞魚としても人気があり、100歳位まで生きるものもあるんですよ。
食べ方はオードブルの他、クラッカー等にのせて、レモンを絞ってシャンパンで頂くのもメジャーですね。
実は、ご飯にのせても美味しいんです。
キャビア丼・・・、贅沢♡
値段は、25グラム程度で、20,000円~4,000円と、かなりの開きがあります。
この違いって何なのでしょう??
私が購入したものは、10グラム1980円。
上記で言う所の、一番下の金額ですね、それにしても、ハイブリッドって・・・・気になります。
パッケージはこれ。
下に書いてある「MALOSSOL」とは、『減塩』の意味ですので、記事には関係ありません。
原材料、しっかりと「チョウザメの卵」と書いてあります。
アマゾンや楽天で同じ商品の説明を見てみると
『アドリアチョウザメと、シベリアチョウザメのハイブリッド』
となっています。
ドイツ産・・。
一部では『ペルルーガ』と呼んでいるらしいですが、まだ品種名はついていないんだろうか????
・・う~ん・・・謎だ・・・
こんな時、さかなクンがいてくれたなら。
こんにちは~!さかなクンです!!
教えてあげたいけど、自分で調べると良いと思うよ~!
チョウザメはキャビアが有名だけど、その身も美味しい種類もあるんですよ~!それでは。
・・・・さかなクン・・そんなぁ・・・。
キャビアの名称とロシアの規制について
キャビアの名称について。
チョウザメには色々な種類がありますが、ロシアの規制では、以下の3種の魚卵の事だけを『キャビア』として認めています。
オオチョウザメの「ベルーガ」
ロシアチョウザメやシップスタージョンと呼ばれる種類の「オシェトラ」
ホシチョウザメの「セブルーガ」
それに対し、日本やアメリカ、ヨーロッパでは、魚種を明記しておけば『キャビア』と称する事が出来ます。
・・・ふ~ん、なるほど。
イクラが『レッドキャビア』というのは聞いた事あるけれど。
調べたら、カレイとヒラメ位の違いって書いてあるけど・・。
となると、ホンマグロとカジキマグロ位は違う?
ヒラメとパンガシウス位違うのかな??
では、ここでさらっとチョウザメの紹介を。
ベルーガ
キャビアの最高峰『ベルーガ』
キャビアの瓶にばばーんと書いてありますが、ベルーガは、チョウザメの品種です。
和名は『オオチョウザメ』。
キャビアが採取できるチョウザメではもっとも大型で、3~4メートルになります。
カスピ海や黒海、アドリア海に生息するが、卵を産めるようになるまで20年位かかります。
旧ソ連崩壊後、管理統制が緩くなり乱獲されたため個体数が減少。
現在ではワシントン条約で保護されていて、年間100頭のみ漁獲できる。
また、密漁者が後を絶たないため、現在では取引禁止条例が施行されているとの事。
いや~、頭くる・・・、密漁者○ね。ていうか、地獄へ堕ちろ。
画像はウィキペディアより
オシェトラ
和名:ロシアチョウザメ
主にカスピ海に生息する雑食性のチョウザメ。
鼻の下から口先を伸ばして餌を吸い上げます。
キャビアの味は、食べるプランクトンの種類により変わるため、獲れる場所で味が違うのだとか。
オシェトラの中でも、80年以上生きた個体からは金色の大粒なキャビアが採取でき、『インペリアル』と分類されています。
かつては、イランの皇帝しか食べる事が出来なかったそうな・・・ひょ~・・。
セブルーガ
和名:ホシチョウザメ
体長140センチ前後と、チョウザメの中では比較的小型で、カスピ海に生息している。
卵をもつようになるまでは9年と、ベルーガの半分の期間である。
卵は小粒だが、独特の風味が根強い人気。
バエリ
和名:シベリアチョウザメ
アムール川流域が原産。
ヨーロッパを中心に養殖品種として注目されている。
卵が大きくなりやすいのが特徴。
ナカーリ
和名:アドリアチョウザメ
アドリア海域を原産とする海のチョウザメ。
ワシントン条約後に、養殖用として飼育され始めた新種のチョウザメで、淡水でも生育可能。
その他
上記の他には、ヨーロッパでは、アムール川流域に生息している『ケルーガ(シベリアオオチョウザメ)』の養殖が盛んで、この卵が『キャビア』として多く流通しています。
日本でも養殖の盛んな『ベステル』は、オオチョウザメと「スターレット」というコチョウザメ(養殖用に改良された品種で、自然界にはいない)のハイブリッドです。
説明は、以下のサイトの他いくつか参考にさせて頂きました。
登馬商事の説明は、チョウザメ科目分類表もあり大変面白いです。
分かった所で、ハイブリッドキャビアを実食
あっちゃこっちゃと調べ回り、納得した所で実食。
結婚式や式典関連でぼちぼち口にした事があるとはいえ、普段からキャビアなんて食べてるわけじゃなし、食レポ出来るだろうか??
しかも、こうなってくると、多分ここ15年位で食べたものは3大キャビアではない可能性大。
20年位前、バブルは終わっていたけど、とある事情で『ベルーガ』を沢山食べたから、どうにか思い出して比べてみます。
卵は、ランプフィッシュの偽物と違って、しっかりと自然の色です。
粒は小さいけれど、緑がかった美しい色をしています。
ちょっと、プリプリ感が足りないかな・・・。
さあ、食べてみる!この為にスパークリングワインも買った。
それでは、たった10グラムのこの品物、口に入れてみます。
キャビアは好きだけど、お正月じゃなければ、絶対買わない・・。
食べてみた・・・・ちょっと・・・・、泥臭い・・・。
生臭いんじゃなくて、泥臭い。
前食べたのは、もう少し塩気があって、脂はあったけど美味しくて、ひと口目からガツガツいけたような・・。
キャビアは、保存も難しくデリケートなので、保存状態が良くなかったのかもしれません、10グラムだし。
あと、3大キャビアとこの品種は、生息地も違うのでそれが影響しているのかな~?
餌とかも。
ハイブリッドキャビアの養殖場は、イタリア等の人口河口が多いようです。
イクラも、会社によって味が変わるから、ハイブリッドキャビアだって、製造会社によってはもっともっと美味しいのかもしれない。
でも、今回のキャビアは、美味しくなかった。
今回は、10グラムに2000円という大金をはたいて残念な結果に終わりました。
天然モノが激減した今、改良種が出回るのはあたりまえ。
とはいえ、昔食べたベルーガは・・・、美味しかった。
大きなチョウザメが卵をもつまで20年とは知りませんでした。
しかも、チョウザメは鮭と違って長生きで、卵は何度でも産めるみたいなんです。
でも、キャビアを採るとなったら、捕獲されたチョウザメは何度も産めませんね・・・・。
何とかならないのかな・・・?
とりあえず、密漁者には消えて欲しいですね。
今回のレビューの元となったキャビアのリンクを貼っておきますので、興味のある方は見てみて下さい。
今回購入したもの
別の会社のハイブリッド
キャビアロシア産の限定品
ロシア産の高級キャビアにビビった所で、それではまた。