こんにちは、かたせうみです。
とろける系のプリンが流行って久しいですが、昔、フルーツパーラーで食べた、固くてカラメルが苦いプリン、懐かしくありませんか?
普段喫茶店やカフェへ行っても、私はあまりプリンは食べないのですが、最近、SNSでプリンの画像をよく見ます。
昔ながらの固いプリン、結構まだまだ人気なんですね~。
食べたいっ!!
という事で、自分で作りました。
誰も作ってくれないから、自分でやるよっ!
自分で作ればカラメルも焦がし放題、ほろにが放題です。
調子に乗って、自宅でいつも使っている「きび砂糖」で作ってみたら、結果としてあまりよろしくなかったので、今回検証してみます。
プリンの作り方は、記事の後半となります。
前半は、きび砂糖で作るカラメルの検証となります。
目次
カラメルとは
カラメルとは、プリンの上にのっている、褐色のあのソースの事ですが、お砂糖を鍋などで熱してちょっと焦がして作ります。
カラメルは、焦がす直前まで熱するため、味に苦みが伴います。
これが甘いプリンとよく合うのですが、大人の味なので、市販品のカラメルはあまり苦くなくなっていますね。
カラメルの作り方については、以下の記事に書いていますので、興味のある方はご参照ください。
苦いカラメルを作りたいときには、火にかける時間を長くすれば大丈夫です。
という所で、グラニュー糖ときび砂糖を比べてみる!
黒砂糖やてん菜糖、きび砂糖等、精製度が低く、色がついているものはお菓子の味や完成度に影響がでたり、色がきれいに仕上がらないということがあるからです。
あえて黒糖風味を活かしたスポンジやクリームもありますが、ジャムや果実酒等を作るときには、仕上がりが良くないので、色のついたお砂糖はほとんど使いません。
でも、プリンやカラメルなら色もついているし、全然大丈夫じゃない??
と思ったんですが・・・。
きび砂糖を、火にかけてみた。
まずは、カラメルを作ってみます。
グラニュー糖で作ると、この様に周りから溶けていき、透明になります。
一方、きび砂糖・・。
うぉ~、なんだこれ、ねちょねちょしてきた!
・・、カルメ焼き?だっけ?
こうやって作るの・・・。
これじゃ、本当にカルメ焼きができちゃうよ!!!
粘ってみても、周りは何となく透明っぽくはなってきたけど、上手く溶けていきません。
グラニュー糖は、あんなに簡単に溶けたのに・・。
今回は、作った量も違うんですが、この違い・・。
結局、きび砂糖の方には水を足したりして、溶かすことには成功しました。
その後、火にかけたまま焦がしていくのですが・・・。
グラニュー糖は、この様に段階を追ってカラメル色になり、香りも変わってきますので、何となく味の見当がついてきます。
一方、きび砂糖・・
苦戦したので途中の写真がないのですが、もともとお砂糖に色がついているため、溶ける頃には真っ黒に。
今、どの程度までカラメル化が進んでいるのか見当もつきません。
途中、色づいたカラメルを水に落として味を確認しましたが、煙が出るくらいまで焦がしているのに、なかなか苦くなりません。
出来上がった状態が、右側の写真です。
つやつや真っ黒。
きび砂糖で作ったカラメルの味
難航しつつも出来上がったきび砂糖のカラメル・・。
肝心の味ですが、グラニュー糖 で作った方は、望み通りのカラメルになり、甘いプリンを引き立てる大人味に。
パーラーで食べるプリンアラモードのカラメルです(ちょっと感動)。
きび砂糖の方は、火事寸前まで焦がしてみましたが、苦みはほとんどなし。
焦がしが足りなかったか・・?
いや、絶対そんな事はない。
純度が低いと、この様になるのでしょうか?
ただ、苦くはないものの、きび砂糖独特の風味が残り、これはこれで、甘くて美味しいです。
どちらかというと、「ちょっと煮詰まった蜜」のような感じですね。
プリン本体の方はというと、これまた、きび砂糖の味がします。
いや、美味しいですよ??
ただ、くせがなくて素直なプリンを想像していたので、今回はちょっと違う味でした。
結局、きび砂糖でプリンは作れないのか??
今回の検証事項「きび砂糖でプリンは作れるか?」という事ですが、結論から言うとプリンは普通に作れます。
色もそんなに悪くありません。
「ほうじ茶プリン」や、「黒糖プリン」、「抹茶プリン」には合うんじゃないかなと思います。
グラニュー糖の場合は、最初は水を使わなくても、鍋にお砂糖を入れて火にかければ周囲から溶けてくるんです。
きび砂糖の場合は、実験の通りでした。
なので
それでも、それなりにカラメルはできましたが、きびの味が勝り、「淡白な黒蜜」と言った味になります。
かなり火にかけていても、苦くはなりません。
美味しいですし味は好みですが、くせのないプリンを作るなら、グラニュー糖の方が適していると言えましょう。
商品として出すなら『きび砂糖プリン』とか、『黒糖風味のプリン』という名前がしっくりくる出来具合です。
きび砂糖や黒糖で作るなら、食べる前に心の準備を
今回、あらためて知った事・・、それは・・。
黒糖ロールケーキとか、和三盆のケーキは美味しいけれど、それは、
「黒糖風味や和三盆を使用していることを知っている、あるいはその味を希望している。」
という前提があって、初めて黒糖や和三盆の味を美味しく感じるものなんだという事です。
知らないで食べると、美味しいけれど、ちょっとした違和感があります。
くせがなく、苦いカラメル でプリンを食べたいときには、グラニュー糖で作った方が無難ですね、プリンって、簡単だけど、意外とデリケートだわ・・。
でも、きび砂糖で作る味が分かったので、次回はほうじ茶プリンをお砂糖ほとんどなしで作ってみようかと思います。
そんな感じで、ざっくりプリンの作り方を以下で紹介します
プリンの作り方
★ 牛乳 500CC
★ 砂糖 100グラム(好みで減らしても良い。)
★ 卵(全卵) 4個
★ バニラオイル・ラム酒等 少々
★ 砂糖 80グラム
★ 水 大さじ2
下準備、ケーキ型に油を塗る
蒸し焼きにしたプリンが取り出しやすくなるよう、ケーキ型にバターまたは油を塗っておきます。
オーブンを、150度に予熱します。
1、カラメルソースを作る
詳しくは、ジャックオーランタンのスイートパンプキンカラメルソース掛け – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
をご覧いただきたいのですが、鍋に砂糖80グラムに水を大さじ2杯加えて、中火にかけます。
お砂糖が溶けて、カラメル色になってくるので、色味を見て火を止めます。
このままだと飴になってしまいますので、少しづつお湯を入れて、カラメルソースをのばしていきます。
カラメルは高温になっています、はねるので注意してください。
2、ケーキ型にカラメルソースを入れる。
上手くできたカラメルは、ケーキ型に入れて冷めてくると、少し固まってきます。
カラメルをのばすときに、薄くしすぎるとプリンの液体を入れる時に混ざってしまうので、冷ましながら固さを見て下さい。
3、プリン液を作る
ボウルに分量の半分のお砂糖と卵を割りいれ、卵を溶きほぐします。
次に、鍋に牛乳と残り半分の砂糖を入れ、火にかけます。
沸騰させないようにして、砂糖が溶けたらバニラオイルや洋酒を入れて火からおろします。
火からおろした牛乳がぬるくなったら、卵液に加えていきます。
4、数回濾したあと、ケーキ型にプリン液を入れる
卵液は、濾すとなめらかになります。
私は大体2回くらい濾しましたですかね~・・。
濾した卵液を静かにそそぎます。
5、水を張った天板にのせて、150度のオーブンで50分位焼く
水を張った天板の上に型を載せ、オーブンで焼いていきます!
焼きあがったら、オーブンからおろし、あら熱が取れるまでそっとしておき、型のまま冷蔵庫で冷やします。
豪華プリンの出来上がり
プリンが冷えたら、竹串やナイフでふちの周りをぐるりと一周し空気を入れます。
上から大きなお皿をかぶせて、一気にひっくり返します。
ちょっとスが入ったけど、まぁまぁ上出来のプリンが出来上がりました。
プリン型でも作れますが、その時は焼き時間を調整します。
ケーキ型で作ると見映えがいいので、私はいつもケーキ型で作ります。
昔懐かしプリンじゃなくて、今回は謀らずともこだわりの黒糖風味プリンとなりましたが、美味しかったです。
お砂糖100グラムは、一般的な甘さですが、私にはちょっと甘すぎます。
ほうじ茶や抹茶プリンの時は、カラメルでなくて、黒蜜が美味しいと思います。
黒蜜は、黒砂糖とお水を火にかけて、少し煮詰めて作ります。
簡単なので、作ってみて下さいね。
それではまた。