うみブログ

主に旅行記や、映画の感想などの雑記ブログ

TENET(テネット)は、訳が分からなくてもBLで満足できるぞ!

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「TENET」ポスター写真

「TENET」劇場版ポスターより

 


訳が分からない。

訳が分からないけど凄いと評判の「TENET」を観てきました。

 

・・・訳が分からないよ!!!!

というか解んない!!!

 

何々?

この映画、アインシュタインレベルの知識と頭脳がないとダメな訳?

最近のタイムリープもの難しすぎるよ!

 

でもすごく面白かったです!

絶妙なBL臭もします。

1回見ただけじゃ分からないけど、2回見たからって分かるもんでもなさそう・・。

 

でも、確実にもう一回見ようという気にさせられる恐ろしい映画「TENET」。

で、次の日また観に行った・・。

 

昔の映画館なら連続で観られたのに、憎きシネコン・・。

 

ええ、結局よく分かりませんでしたよ・・。

 

  

もう、今のタイムリープものは、ノーベル物理学賞レベルでないと分からないのか?

 

「TENET」はSFスパイアクション映画。

序盤から掴みバッチリのアクションで、テンション上がりまくりのハラハラドキドキを楽しめます。

 

所謂タイムリープものなんですが構造複雑で、プログラムにも解説あるけど全くもって分かりません。

 

もう、正直に書くよ、分からないって。

 

なんか、ちょっと巻き戻ったり、順行したりと、理解できないけど雰囲気で分かるみたいな・・。

 

昔からあるような、ひとつの軸を戻るとか、そういう概念ではなくて、軸がねじ曲がった曲線なんですよ。

元々、時間をゆがめるってそういう事らしいのですが、こんなのアインシュタインレベルじゃないと分からないのではないでしょうか??

 

や、相対性理論も今や違うだろうと言うのが専門家の定説らしいし。

(ネットニュースやテレビの情報)

 

全く、最近のタイムリープものは時間軸がいくつもあったり分岐があったり、タイムパラドックスだ歪みだ因果だなんだのと、難しすぎます!

 

誰か文系頭にも分かるように説明してよ!

 

シュタインズゲートだって面白かったけど、理解するのは困難だったし、まどマギもホントは難しいテーマ。

 

エントロピーなんて言葉、「君の願いはエントロピーを凌駕した」というセリフでしか聞いたことありません。

 

これさ~、難しいから翻訳する人も困ったと思うよ。

 

しかし、この映画の困った所は、所々理解できるところなんですよ。

 

全く分からなければ、「???」という事で映画館を後にするのですが、所々理解出来るが故に、『えっ、じゃああの時のシーンは??』とか『きっとこれはあの事なんだ』などと、数Ⅲすら履修していない自分でも考察しながら2時間半、あっという間に過ぎ去って、『もう一度見ておさらいしなければ』と決意させてしまう所が、厄介ですね。

 

厄介の使い方違うけど。

 

映画序盤の積み重なる小さな違和感は後半ひとつにつながりますが、結局全部は理解できなかった・・。

タイムリープものは、「IF」の要素が強いので、誰の時間軸で見るのか、どの時間軸で見るのか、どこでストーリーが完結なのかと考えだしたらきりがないです。

 

それでも「TENET」はすごいと感じる所

 

訳が分からないよ・・。

 

それでも「TENET」は、面白いです。

まず、アクションがいいです。

ほんとに凄いです。

凄すぎて見て欲しいから細かく言いたくありません、音楽もいいです。

 

絶対映画館で見て下さい。

お金があるならI-MAX。

更にあるなら4DXで。

 

CGを極力避けたアクションは大迫力だし、フィルムの質感もいいです。

後で知った事ですが、「CGを極力使用しない」ではなく、「全く使用していない」そうです。

すごい。

 

監督のクリストファー・ノーランは、前作「ダンケルク」では確か、デジタルではなくフィルムにこだわって撮影していたけど、今回はどうなんでしょうね?

 

二時間半もあるからやっぱりデジタルなのかな??

 

加えてロケ地の街並みや風景に寒々しい美しさがあり、見かけない光景や拓けた道路にちょっとした異世界感を感じます。

 

ロケ地はムンバイとかノルウェー、デンマークやイタリアを含みますが、まるで「知らない天井」のよう。

 

キャストのファッションも、現代社会の流行とちょっとした乖離が見られ、不思議な感覚に襲われます。

 

ヒロインがこれまた金髪の美女でスタイル抜群なんですが、着ている服が上質で、60年代風のクラシカルなパターン。

 

また、空港の場面ではCAとパイロットがモブとして映っているのですが、CAの制服がすごいミニで、マリリンモンローのようなお化粧をしている。

あれって実際にある制服ではないと思うんですよね・・。

 

こんなのどうでもいいことのように思えますが、敢えての作り物の世界のなかで、観客は、気づかないうちに、テネットの世界に入り込んでしまうわけです。

 

ストーリーは未来から来たという武器や、あるものを巡ってのバトルとなりますが、近未来的なSFなのに、CGを駆使せず、タイムマシン的な機械も前時代的な大掛かりな装置で、昔の映画を彷彿とさせます。

 

近未来というにはあまりにも原始的な演出なんですが、CGを駆使した、美しく現実離れしている荒廃した未来像に食傷気味の人達には、返って斬新というか、前時代的リアリティがすごく受けそう。

 

「TENET」来場者特典ポストカードの写真

「TENET」来場者特典ポストカード

 

主人公と相棒からBL臭を感じたあなたは仲間です。

 

そんな不思議でちょっと理解困難な「TENET」ですが、私はここに、腐女子も歓喜するあるBL臭を感じました。

 

主人公(デンゼルワシントンの息子らしいよ!)と共にミッションを遂行する相棒ニール。

 

この2人、いつもピッタリくっついているとかじゃないのに、そこはかとなく漂わせるBL臭に気づいたのは、私だけじゃ無いはず。

 

これを息子に言ったら、「あの映画見てそんな感想出てくるとかヤバすぎて草」とか言われたんですが、あの2人の関係性については役者さんも色々考えて演技したみたいだし、プログラムにコメント書いてる方も、関係性について言及してます。

 

その方の考察は、私なんかのよりもっと高尚で、BLとか言っちゃてホントごめんて感じですが、とにかく気になる2人なんですよ。

これについては記事の最後の最後に私も意見を言わせていただいてます。

 

ネタバレOKな人は読んでみてね。

 

そのほか、ヒロインのキャサリンに執着する夫を考察したりと、人間関係が希薄じゃない所もこの映画が観客を引きつけてくる魅力のひとつだと思いますよ。

 

もう、未来を明るく照らし出してくれる近未来ものは登場しないだろうし、テネットはターミネータ2を見終わった時の絶望感に近いものがあるけれど、すごく面白いから、見てみて下さい。

 

よく分からなくても、アクションとBL臭で満足できます。

 

ラストは壮大なネタバレ。タイムパラドックスと、関係ないから回避できる説

 

さて、最後の感想はほんのちょっと書きますが、ここから先は壮大なネタバレです。

ご注意ください。

 

 

主人公やセイター達は、何度も過去へトラベルしてます。

 

起こりうることは起こってしまう、仕方ないという事のようですが、少しずつ過去を改変していっていると思うんですよね。

 

で、最後ニールは主人公をかばって死んじゃう未来が待っているんですが、ニールを生かすルートは無いものかと。

 

映画の中ではほんの少しですが、過去を改変しても未来には影響ない(と未来人は思っているらしい)という話も出てきます。

ラスト、ニールがまた地下へ戻らなければ彼は生き残るはずなんですが、そうすると主人公が消滅してしまうという矛盾。

 

結局、セイターは死亡し、アルゴリズムは起動しなかった。

 

映画の中で描かれていたのは今の彼らの時間軸でしたが、ラストの地下の場面でニールを助けにタイムトラベルした未来の主人公が、ニールを助けている可能性も否定できないと思うんですよね。

 

と、これは私の希望的観測ですが、映画を見るとセイターの死亡まで歴史通りだし、過去を改変しようとしている未来人に対抗して、歴史の軌道を修正し、元に戻すのがこの映画のやっている事という感じもします。

 

だから、それは無理な話なのかなぁ・・。

でも、それじゃタイムリープする意味って・・。

 

完全否定!!マックス=ニール説に物申す

 

ところで、巷ではニール=マックス説が有力なようで、プログラムにコメントを書いている山崎貴さんも、(自分の妄想だけどと断りを入れつつ)ニールはマックスではないかと書いています。

 

マックスは、キャサリンとセイターの息子です。

 

劇中では数度登場しますが、顔はチラリとだけ。

金髪という所は一致しています。

主人公と縁がある部分や、ファクターも重なるし、セオリーとしてはありそうですよね。

 

でも、私は違うと思うんですよね・・。

 

ニールがキャサリンを見る目やセイターを見る目に、そう言った感情が見えなかったから。

 

映画ではキャサリンは死ななかったし、マックスと暮らしている様子。

マックスだってまだ幼いけれど、幼児ではない。

 

という事は、自分の親の事、ある程度は覚えているでしょう。

 

過去に戻って自分の父親とニアミスしてるのに、あの無関心さは無いと思うんですよね。

 

更に、キャサリンとは会って喋っているし、撃たれた彼女の看病までしている。

 

だけど、ニールの様子からは、過去を遡って自分の母親に対面したような感情や揺れはが全く伝わってきません。

母親、撃たれて死にそうになってるんだよ???

 

キャサリンにしても、あんなにマックスマックス言っているのに、ニールの中に息子の面影を見だせないのか?

 

わざと描かせないようにしている??

そしたら、人間を描き切っていないってことになるんじゃない??

 

・・・、「TENET」は、今後も描こうと思えばいくらでも描けそうで、シリーズ化してもおかしくなさそうです。

その時、後付けでマックスだったという事もできるでしょうけど、現時点でニールとキャサリンとセイターに血のつながりがあったなんて事、彼の態度からは全く匂ってきません。

 

あんなに主人公とは縁のある部分を匂わせていたのに、変ですね。

 

という事で、やはりあの二人は恋人だったというのが正しいんじゃないかなと思いますけどね~・・。

という事で、今日は終了です。

 

理系の詳しい人は、優しく教えて下さい。

 

それではまた。