ここは鎌倉。
佐助稲荷と銭洗い弁天はほんの目と鼻の先。
来た道を引き返して表から参拝するのもいいけれど、途中にこんな道案内を見つけたらラッキー(?)。
案内通りに歩いてみましょう。
どうやらこれは、カフェのご主人が書いた手書きの看板。
『注文の多い料理店』みたいだけれど、近道なのなら、行ってみましょう。
「gula(グラ)」は、細い道沿いにある、とても素敵な古民家カフェ
道を曲がるとこの様な路地に入ります。
いかにも鎌倉らしい細い道です。
佐助稲荷と銭洗い弁天を結ぶこの道は、初めて通ると不安なような、ワクワクするような、不思議な感覚におそわれます。
そんな道の、終点近くにこのお店はありました。
「gula」・・。
グラって読むのかな?
そうだよね、多分。
鎌倉に多い古民家カフェだと思うけれど、外観はこんな感じです。
ん?靴がいっぱいある。
オープンしているみたいですね。
鎌倉駅から歩いてきたから、ちょっと疲れたし寄ってみましょう。
お邪魔しま~す。
あ、なんかすごく昔懐かしい感じ。
ガレ風のランプに(って、本物だったらどうしよう・・。でも、こんな無造作に・・。)生け花。
「こんにちわ~。」と言ったら、奥からご婦人がやってきて、中へ通してくれました。
昭和レトロにシックな洋風インテリアが落ち着く空間
通されたお部屋は、昭和レトロな和室に、シックな洋風の家具に食器。
和洋折衷というか、昭和モダンというか、ハイカラというか。
しっくりくる言葉が見つかりませんが、とても素敵です。
見て!
お隣の部屋からも笑い声が聞こえてきます。
障子を隔てた隣のお部屋は、お座敷みたいですよ。
この建具!
もう、今はこういうの造れる職人さんはいないかも・・。
日本建築に洋風の文化が入ってきた頃の、レトロでスローで素敵な空気感がありますね。
このお宅は、昭和8年に建造されたようです。
この日は忙しかったらしく、オーナーのご婦人とはお話ができませんでしたが、日曜と祝日のみ、お一人で切り盛りしているとの事。
このお宅が気に入って、オーナーご夫婦が手に入れたのですが、ご主人は既に他界されていると、他の方のブログで読みました。
ケーキセットが驚愕の300円?!申し訳ないので値上げして欲しい・・。
窓の外は鎌倉の山。
冬だというのに、所々緑が残り心を和ませてくれます。
こんな所でお茶ができるなんて素敵。
所でこちら、メニューです。
ケーキセットが300円て・・、本気ですか?
こっちはドリンクメニュー。
・・・、騙されてるのか??
ケーキセット来ました
抹茶・チーズケーキセット。
え?ケーキ2ピースにクッキーついてるんですけど・・。
ひとつはカボチャ入りだって。
そして、素敵な器が。
ほんとに300円??
アップルパイ。
だけどパンプキンのチーズケーキもついている。
紅茶もポットで供されます。
食器すてき~・・・!
いいの??
ほんとに、300円で。
お隣の席は、海外からのお客様と日本人のペア。
何と、ご婦人は英語で一緒にお喋りなさる。
ゆったりとした豊かな時間。
子供の頃は、ヴィクトリア調やロココ調の天蓋付きベッドがあるようなお部屋に憧れたけれど、それを作りのいい和室に持ってきたような、妙に落ち着いた懐かしい空間。
オーナーがこのお宅を気に入った理由も分かりますね。
お手洗いも清潔にリフォームされて、デザインは昭和なのに、水回りは最先端という贅沢な仕様。
超おススメの「gula」は、営業日に注意
このカフェは、佐助稲荷の帰りに偶然見つけたお店です。
家族そろっての久々のお参りに、お稲荷様が導いてくれたのかもしれません。
だって、ここのお店は日曜日と祝日しか営業していないんだもの。
カフェ「gura」はグーグルマップにも載っているし、食べログにも口コミが出ている位には知られたお店です。
でも、オーナーは普段別のお仕事をしていて、営業は日曜と祝日のみ。
それも、不定期でお休みしているみたい。
だから、こんな素敵なお店、たまたま通りがかった時に開いていたら、お導きだと思って必ず立ち寄るべし。
きっとにこやかなオーナーが出迎えてくださいますよ。
それではまた。
上質な時間を過ごした後は、元の銭ゲバと化した私に戻って、大金を手にすべく、銭洗い弁天にお金を洗いに行くのだ~!
ばいば~い。
続く。