うみブログ

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クワガタの幼虫が死んでしまう原因と初心者にありがちな失敗。

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こんにちは、去年クワガタの雌雄がきて、初めてのブリーディングに挑戦しているかたせうみです。

 

うまく成虫になったものもいれば、残念ながら死んでしまった子もいます。

幼虫が死んでしまう原因は色々考えられますが、調べてみてもコレ!というのはなく、後から振り返った時に『あぁ~、そうだったかも・・。』となる場合があります。

 

クワガタの幼虫が死んでしまう原因とは

 

夏が終わり、ペアリングをしたメスが産卵をすると、卵はおよそ10日~2週間で孵化します。

その後成長して、蛹になり、成虫となりますが、残念ながら途中で死んでしまう個体がいます。

 

もともと虚弱なものや、途中で病気に感染したもの等、自然界においては仕方のない不可抗力な部分もありますが、主に初心者にありがちな失敗をメインに説明したいと思います。

 

クワガタ幼虫の割り出しや、飼い方はこちら。

クワガタ狂想曲② - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

【クワガタ飼育記】卵から成虫に~菌糸瓶と育成マットでの飼育方法 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

ノコギリクワガタブリーディング。飼育から産卵までを解説 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

 

1、クワガタの幼虫をいじりすぎた

 

クワガタに限らず、初心者が甲虫を飼ううえで、失敗しやすい一番が「いじりすぎ」です。

 

クワガタの幼虫は、アゲハの幼虫のように常に見えるところにいるわけでは無く、蛹になる前兆も分かり辛い。

しかも、幼虫がマットの中に隠れてしまい、数日間も見えないことが多々あります。

また、食べている様子もはっきりとはせず、飼い始めたころは気になって気になって瓶を持ち上げたり揺らしたり。

 

そういう事をすると、幼虫はストレスで弱ります。

 

幼虫は意外とデリケートだという事ですので、ちょっと持ち上げて様子を見るくらいなら大丈夫ですが、なるべくゆすったりしないようにしましょう。

また、幼虫を傷付けるなど、不慮の事故を避けるためにも、餌替え以外の掘り出しは絶対にNGです。

 

 

生きてるか確認するために、いちいち掘り出さないこと。

 

 

 

2、水分を与えなかった

 

クワガタの幼虫は、餌となるくぬぎマットから水分を摂取します。

 

マットに移したら、様子を見ながらマットに霧吹きをします。

乾燥は大敵です。

また、産卵マットに卵がある場合も、乾燥は避けるようにしてください。

 

水分量の目安としては、「手で握って、形が作れてすぐ崩れるくらい」という表記を見かけますが、瓶の中から手で取り出すわけにもいかないので、様子を見ながらという事になります。

冬場の乾燥する時期なら、1日一回くらい霧吹きをかける感じでいいと思います。

びちゃびちゃにならないように注意してください。

 

3、水分過多

 

2とは反対の「水分過多」。

 

クワガタの幼虫は菌糸瓶や育成瓶で飼います。

瓶は水はけが悪い為 、霧吹きをしすぎると水が下に溜まることがあります。

 

飼育瓶がびちょびちょになると、幼虫が腐ってしまう事があります。

 

また、病原菌が繁殖したり、マットからガスが発生して幼虫が死に至ることもあります。

適切な水分量は、なかなか見た目では分かりにくいですが、水のあげすぎにも気を付けましょう。

 

 

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4、ぶよぶよ病 

 

クワガタの幼虫が死ぬ原因に「病気」がありますが、『ぶよぶよ病』は、原因不明の拒食症に陥り、幼虫の体が半透明になって、やがて死に至る病気です。

他にも病気はあると思いますが、『ぶよぶよ病』は、致死率100パーセントの怖い病気で、飼育サイトでも特別扱いされています。

 

原因は不明と書きましたが、水分の与えすぎが要因の一つになっています。

 

ただ、クワガタの幼虫は蛹室を作るときに、自分の体内にある糞をすべて使うので、初めて見ても、前蛹状態でいじってしまったのか、ぶよぶよ病なのかは分からないような気がします。

 

蛹になる幼虫は、蛹になる前は体内のフン等を全て排出して半透明になるからです。

 

うちで一番大きかった幼虫は、このぶよぶよ病か、タイミングの悪い掘り出しで死んでしまったと思われます。

 

5、黒点病

 

ぶよぶよ病と並んで、クワガタ幼虫の怖い病気「黒点病」。

幼虫の体に、黒い斑点が出現する病気です。

 

原因は、ウィルスとも、カビの一種の細菌とも、遺伝とも言われていますが原因ははっきりしてい無いようです。

結局、昆虫の研究ってそこまで進んでいないんですよね・・・。

 

ただ、不衛生が引き金になるのは間違いないみたいなので、育成マットは常に清潔にして、長く放置しない事が肝心です。

 

この病気は、弱って死んでしまう報告も多いですが、無事に蛹化して羽化した報告もありますので、最後まで希望をもってお世話してあげて下さい。

 

ぶよぶよ病と同様、病気の発症が確認出来たら、他の幼虫からは必ず隔離してください。

 

6、マットからガスが発生した 

 

クワガタの幼虫を飼育する時には、低発酵のくぬぎマットを使用します。

その他にも発酵マットとかいろいろありますが、ノコギリクワガタの場合は、あまり発酵していないものを使用します。

 

うちは、ホームセンターで売っていたくぬぎマットですが、水分と温度で発酵が始まり、ガスが発生することがあります。

そうすると、酸欠等で幼虫が死んでしまいます。

 

育成用のマットを買ってきたら、使用前に天日干しするなどして『ガス抜き』をする事が必要です。

 

マットのガス抜きについては、「昆虫マットガス抜き」で、ググってね♡

 

 

 

7、菌糸にまかれた 

 

ノコギリクワガタ等、一部の品種は1令幼虫の時から菌糸瓶に入れると、死亡リスクが少し高まります。

菌糸瓶には、オオヒラタケ等の菌糸が入っていますが、その菌糸に幼虫が負けてしまう事があるのです。

 

菌糸は、幼虫の体に糸のように巻き付き、幼虫は身動きが取れなくなります。

幼虫はそのまま、糸にまかれて死んでしまいます。

が、そんな事も知らない私は、1令から菌糸瓶に入れてしまいましたが、そういうことはありませんでした。 

ラッキーでした。

 

ノコギリやミヤマクワガタを飼う場合は、菌糸にまかれることを防ぐために、2令幼虫から菌糸瓶に入れることがおススメされています。

(ただ、1令から菌糸瓶飼育をすると、大きくなるとも言われている。)

 

冬虫夏草とは全然違うけど、そんな感じ。

 

8、餌替えをするときに傷つけた 

 

クワガタの幼虫を飼育していれば、1度や2度は、劣化したマットを交換しなければなりません。

 

瓶から、古いマットと幼虫を掘り出すのですが、マットはとても固くなっている。

しかも、幼虫はどこにいるか分かりません。

少しづつ、細心の注意を払って入れ替えをしないといけません。

 

この時に幼虫を傷つけてしまうと、弱って死んでしまいます。

 

また、強く揺らすと、幼虫が口から茶色の液を吐いてしまいます。

 

そのまま元気に育てばいいですが、そのまま弱ることもあります。

 

9、マットを変える時期を見誤る

 

前回の記事にも書きましたが、幼虫がたくさん食べると、マットに空洞ができます。

これが、蛹室なのか、食べた後なのか、知らなければ判断が非常につき辛いです。

 

ノコギリクワガタの幼虫は、秋に孵化して、翌年成虫になるものもいれば、幼虫のまま越冬をするものもいます。

 

その年に成虫になるのが分かっていれば、2月を過ぎたらマット交換をしない方がいいです。

でも、幼虫のままひと夏越すなら、餌が足りなくなる可能性も・・。

 

幼虫がその年に成虫になるのか、翌年までならないのか、何度もブリーディングした経験と勘がないと分かりません。 

うちではマット替えして、ややあってから死んでしまった個体が2匹いたので、多分、交換する時に見た空洞(食べた跡だと思っていた)が、蛹室を作っている途中だったのではないかと思います。

 

運良く成虫になった他の2匹が、最後のマット変え後、割と早い段階で蛹室を作ったので、そう推測します。

蛹室を作った後や、前蛹状態でいじったりすると、高確率で生き延びることはできません。

 

蛹室は、出来てしまえば明らかに『蛹室だろう』と分かるのですが、それまでにいくつか食べた跡があれば、餌がなくて死んでしまうかもという焦りもあり、初めてのブリーディングだと、蛹室か食痕なのかの判断はつきません。

 

少ない私の経験から言えることは、大きめの空洞を見つけたら、季節と照らし合わせてマット替えは我慢するという事でしょう。

 

5月頃に成虫になると予測して、蛹の期間が28日。

逆算すると、やはり3月以降のマット替えはやめた方がいいかもしれませんね。

北海道はまだ全然雪が降っていますが。

 

10、 幼虫のセミ化

 

セミ化??何それ?

 

クワガタの幼虫が、成虫にも蛹にもならないまま天寿を全うしてしまう事があります。

 

何らかの原因で、幼虫が蛹になるタイミングを逃してしまい、幼虫のまま寿命となってしまう事を、セミ化すると言います。

そんな切ない・・・。

 

原因は、遺伝的なものとも言われますが、温度管理をした飼育方法で起きる事が多く、常温飼育ではほとんどないもと言われています。

 

幼虫を大きく育てようと温度管理をして、低温飼育した時に失敗するとセミ化すると言われています。

 

クワガタは、成虫してからでは大きくならないので、より大きな個体を得ようとすれば、幼虫の期間を長くする飼育方法が試されることになります。

 

幼虫が夏を感じると、前蛹となり蛹となるため、低温のまま幼虫期間を長くして、餌を摂取させるのです。

 

また、寒暖差が少なく、暖かいままで冬を越した感覚が幼虫にないのも良くないと言われています、難しいですね・・。

 

自然界やマット飼育なら、幼虫が冬を2回越す場合もあると言われますが、菌糸瓶飼育下での標準育成期間は1年です。

状況を判断し温度管理をするときには注意が必要です。

 

最後に 

 

前回、すごく大きな幼虫の写真を載せたのですが、実は、あの幼虫は死んでしまいました。

 

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今写真を見ると、身体も大きいし、大あごも立派だったので、オスの可能性も大きかったです。

クワガタの幼虫は、ある程度大きくなれば、卵巣のあるなしで雌雄の判断がつくのですが、素人には残念ながらそれも分かりません。 

 

写真の時期は2月くらいだったと思いますが、同時期に生まれた幼虫の様子等から、まだ2令くらいだと、当時は判断しました。

 

その後、餌を2回ほど変えましたが、最後に変えたときは下半身は透明になっていました。

 

さらにその後、少し空洞を作って死んでしまいましたが、私は、身体が半透明で少し小さくなっていたのでぶよぶよ病かと思いましたが、今思えば、2月の掘り出しの時点で既に3令になっていて、餌を変えたときに一足早く前蛹状態になっていたのかもしれないと思っています。

 

というか、今見れば、3令だとわかります。

色も黄色くなってきてるし・・・。

 

身体の大きな個体は弱りやすいとも聞きますが、自分なりに調べて育てていたにもかかわらず、結果が出てから思い当たることがいくつも出てきます。

 

手塩にかけて、ある程度育てた幼虫が死んだと確信して掘り出しますが、実際にマットの中から黒くなった死骸を見つけると、かなり落胆します。

人間ではないので、何かがあれば個体の生命力にかけて自然に任せるしか方法はないのですが、なかなかがっくり来るものです。

 

今回の記事が、クワガタ初心者の少しでも役に立つことをお祈りし、今日の記事は終わりにしたいと思います。

 

最後にちょっと明るい話(?)

 

娘は、冬休みの自由研究で、クワガタの育成方法と日記を事細かくレポートにしたところ、中2の時にAAAをもらってきました。

ちょっとウケるwww.

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

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