雇用保険のリセットと再就職手当。「貰わずに取っておく」は、下策。

こんにちは、かたせうみです。

割と頻繁に『仕事辞めたけど、いざという時の為に雇用保険は使わずにとっておく。』という話を聞きます。

 

ノンノンノン! 

 

雇用保険は、放っておくと退職日から1年で消滅してしまいます。

一度貰えばリセットですが、貰わずに1年空けてもリセットされるんです。

 

 

そして、雇用保険は、退職日から*1 1年で貰いきらないと、残りは”パー!”

 

手続きしてから1年ではありません。

退職日から1年です。

 

自己都合で辞めた場合は3ヶ月の給付制限が課せられますから、もらいきれる期間は最大でも9か月です。

 

給付制限の3か月は、退職日から3か月ではありません。

手続きしてから3か月です。←ここ大事。

しかも、手続きが遅くなっても受給できる期限は変わらない。

手続きの時期が遅ければ、貰いきれなくなることもあるんです。

 

さて、転職の常套手段といえば「次の仕事が決まってから辞める。」ですが、この場合、すぐに次の仕事に行くなら雇用保険の手続きは必要ありません。

 

でも、次の職が決まってなくても、耐えきれず辞める方もいるでしょう。

その時は、すぐに手続きしてください。

 

色々な場合があるので、一概にすぐ手続きするのがいいとも言えないんですが、次に就職して1年頑張れば、また保険の資格はつきます。 

 

雇用保険の手続きをしなくても、1年空かずに転職できれば今まで掛けていた期間の通算は可能です。

雇用保険は、掛けていた期間が長いほど、受給できる期間も長いですから、とっておきたい気持ちも分かります。

 

ですが、転職活動が長引いた場合、貯金を切り崩したあげく慌てて保険の手続きをしても、給付制限に阻まれて結局貰いきれないなんてこともあるんです・・・。

 

雇用保険は、かけていた年数によって貰える日数が変わるのは確かです。

が、ちょっと下の表をご覧ください。

 

f:id:kataseumi:20180831185738p:plain

※補足2 受給資格に係る離職日が平成29年3月31日以前の場合の日数

ハローワークインターネットサービス - 基本手当の所定給付日数

 

上の表は、雇用保険を掛けていた期間と年齢別の給付日数です。

 

でも、倒産や雇止め等の特殊な場合です。

 

そして、自己都合の場合は・・・・。

 

f:id:kataseumi:20180831185902p:plain

 

全年齢10年以上かけなければ、1年だろうと9年だろうと、貰える日数は90日で一緒なんです。

 

しかも、貰い切らないと消える・・・。

 

すぐに転職するからと、手続きせずに、転職に躓いたらどうなりますか?

とりあえず、雇用保険はすぐに手続きするのが得策でしょう。

 

また、早くに就職すれば、雇用保険の受給は無くても「再就職手当」にあたる可能性があります。

 

狙え!再就職手当!

 

「再就職手当」とは『基本手当の所定給付日数の*23分の1以上残して、安定した職業に就き、支給要件を満たした場合、残りの日数の70%~60%に日額をかけた金額を、一括で申請できる制度です。

(安定した職業というのは、就職先が1年以上の雇用見込みを証明してくれる事等を言います。)

 

ちょっと良く分からないので、例をあげて説明すると。

 

  • 自己都合、給付日数150日。
  • 基本手当1日5000円。
  • 給付制限中に正社員の仕事が決まった。

 

この場合、給付制限中の就職となるため、給付日数を1日も使っていない事になります。

ですから、申請して、通れば150日の70%(105日分)に5000円をかけた金額を一括で申請する事が出来ます。

その金額、およそ525,000円!!

 

 タヒチに行ける!!

 

f:id:kataseumi:20171020011045j:plain

 

※要件がいくつかあって、始めの1か月はハローワークの紹介でないとダメだとか、元いた会社に戻るのはダメだとかありますが、1か月過ぎれば、雑誌や友人の紹介でも就職出来れば該当になる可能性大です。

 

更に、解雇や倒産の場合は、待期が明ければ(給付制限ではありません)ハローワークの紹介でなくてもいいんです。

(元居た会社に戻る場合はダメです。)

なので・・・

 

  • 解雇、給付日数330日。
  • 基本手当1日5000円。
  • 待期翌日に仕事が始まった。

 

となると、330日の70%(231日)に5000円をかけて

1,155,000円!

おお~!!まじですか!?ひと財産ですね!!

 

 しかも非課税!!

まぁ、これは極端な例ですが、基本日額がもっと高い事もあるでしょう。

*3(再就職手当の場合は、基本手当の上限が少し下がって、退職時60歳未満の場合は6070円、60歳以上65歳未満の場合は4914円となります。)

 

 

保険の貰い切りと、再就職手当。どちらが得?

 

基本的に、保険の話だけすると、貰いきるのが一番金額が高いんですが、どうしても通常の就労よりは安くなるようにできています。

 

そして、支払いは28日毎に分けて支給されますから、1回あたりの支給額は結構少ないですよね。

 

早期に就職すれば再就職手当をもらう事が可能。

さらに毎月一定の賃金が入ってくるので、当面の生活費の心配は少なくなりますよね。ですから再就職手当は、バカンスや貯蓄、投資に回す事も出来ます。

 

万が一、次に就職した所をすぐに辞めても、手続きすれば残りの日数分保険を再開する事も可能ですし、1年働けば、また新たな保険の資格がつきます。

 

とりあえず、離職票が届いたら、ハローワークへ行ってみましょう。 

雇用保険の疑問は、以下のリンクからどうぞ。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

雇用保険記事まとめ

仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう① - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

 

仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう②離職票の見方 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

 

仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう③雇用保険、日額と給付日数 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

 

仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう④保険手続きの流れ - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

 

【雇用保険】移転費や、広域活動費について、知っていますか?① - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

 

最新記事はこちら

雇用保険の日額上限が変わります。基本手当計算方法と早見表付き。 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

*1:330日の場合は1年プラス30日

*2:3分の2以上70%。3分の1以上3分の2未満60%

*3:平成29年の場合

H.I.S.