雇用保険受給額計算方法と基本手当早見表(2018年8月版)

雇用保険受給額計算方法と基本手当早見表(2018年8月版)

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注意

 

本記事は、雇用保険の日額の計算方法等を扱う記事です。

 

2019年1月の報道により、雇用保険の日額が変わる事を検索して辿り着いた方は、こちらの記事をご覧ください。

www.kataseumi.com

 

 

雇用保険の上限額が変わります。

 

毎年8月1日に、雇用保険基本手当の日額上限が変わります。

今年(平成30年)はなんと・・・・、1日40円位アップします!

 

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雇用保険制度のトピックス |厚生労働省

 

年齢によって若干幅がありますが、おおむね40円程度あがります。

上限額なので、誰もがみな上がるわけではないですが、該当になる人はけっこういるのではないでしょうか?

しかも、上限額は下がる年もあります。

 

3年くらい前は、わずかですが下がりましたし、上がる年でも1円とかの年もありますから、40円アップは、割と大きい。

今年受給する人は、ラッキーかもしれませんね。

 

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雇用保険の基本手当とは?計算方法は?

 

雇用保険の「基本手当」とは、失業して雇用保険の手続きをしたときに、自分が貰える1日あたりの金額のことを言います。

今回は、早見表を作ったので賃金額を算出したら、早見表を見てみましょう。

 

正確な計算方法は、記事の後半に書いてあります。

 

雇用保険の日額計算方法はこうする。

 

 1、 過去6か月間の自分の給与を全部足して180で割る。

 

2、 出た数字を、記事後半の早見表に当てはめる。

 

   以上です。

   簡単ですが、これから計算方法の解説をしていきます。

 

 

雇用保険の詳しくは、過去記事をご覧ください。

www.kataseumi.com

 

基本手当日額は、離職票から計算をする

  

会社を辞めると「離職票」というものが送られてきますが、そこには、残業代や各種手当等を含む、退職直前6か月分の賃金が載ってきます。

 

残念ですが、ボーナスは年に4回以上出る場合等を除き、含まれません。

 

概算であれば、「今自分が仕事を辞めたらいくらもらえるのか?!」という計算もできます。

 

賃金日額は、過去6か月の給与を足して180で割る。

 

雇用保険で1日あたり貰える金額を出すには、まず、「賃金日額」というものを計算します。

 

 賃金日額の出し方

 

〇 直近6か月間の賃金を、全部足しましょう。

 → 手当や残業もあるので、毎月同じではないと思いますが、仮に毎月固定で20万とすると、20×6で、120万ですね。

 

〇 出た数字を、180で割ると賃金日額が出ます。

  →120万÷180=6666円です。

 

〇 これが、「賃金日額」です。基本手当ではありませんので、ご注意ください。

 

 

 

賃金日額に給付率を掛けたもの「基本手当日額」であり、基本手当日額が、失業1日あたりにもらえる金額となります。

給付率については、後半の記事で説明していますが、ちょっとめんどいので先に早見表を見てみましょう。

 

基本手当日額は、年齢によって上限額が変わります。

 

 

 

〇 基本手当日額は、年齢によって上限額が変わります。

一般的に、家庭を持つような年齢で、再就職が難しくなってくると想定される45歳~59歳の日額が、一番高額です。

 

〇 下の表の項目に、賃金日額と基本手当日額とありますが、失業1日あたりにもらえる金額は、基本手当日額の方です。

  基本手当日額は一人ひとり金額が異なります。

 

〇 賃金が高い人ほど基本手当も高くなりますが、金額は青天井ではなく、上限額があります。

 

 

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自分の年齢と賃金日額の該当するところを見てみると・・・。

賃金日額が6666円だった場合、自分の年齢が35歳だとしたら、基本手当は1日4787円から4902円の間となりそうです。

 

今年は大体1日40円アップなので、1回の認定(28日分)で1120円位差が出ます。

90日分で、3600円。

150日だと6000円の差が出ます、結構大きい。

 

この改定は、8月1日以降の失業日から適用になるので、8月2日以降に認定日がある人は、ハローワークで説明があると思います。

 

(8月1日の認定日は、7月31日までの失業について認定するので、まだ金額は変わりません。)

 

尚、基本手当日額は、改定されたら誰もが適用になるので、8月1日以前に手続きをしていた人も、8月2日以降に失業日があれば、金額は変わりますよ~。

 

基本手当の正確な計算方法はこちら!

 

こちらは、基本手当の正確な計算方法です。

トライする方はこちらをどうぞ。

 

先ほど計算した賃金の日額に給付率をかけると、正確な数値が出ます。

 

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雇用保険制度のトピックス |厚生労働省

 

ここで注目。

給付率に幅がある場合がありますね。

80パーセントから50パーセントって、何?この幅・・、注釈が書いてある・・。

 

さっきの6666円をあてはめると、給付率80パーセントなら、基本手当は1日5332円でスッキリですが・・・。

 

ということで、表の下にある注釈を見ると、謎な方程式が書いてあります。

なんじゃこれ、yとかWとか・・ガリレオか!

 

でもでも?

yは、基本手当日額ですから、答え。

Wは、さっき計算した賃金日額。

ですから、落ち着いて代入すれば答えは出ます。

 

日額計算方法

 

1、 式を立てます。

   基本手当日額= 0.8(6666)ー0.3{(6666-4970)/7200}6666

 

2、 途中経過

   基本手当日額= 5332-0.3{1696/7200}6666

 

3、 途中経過2

   基本手当日額=5332-0.3×0.23×6666

         =5332-459

 

4、 基本手当日額は、多分4873円です。

 

 

ですが、わ~めんどくさいですね。!!

  

離職票が出たら、しっかりとハローワークで計算してもらってくださいね。

離職票の見方は、こちらの記事でも書いています。

 

【離職票の見方】仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう② – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

 

【雇用保険、日額と給付日数】仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう③ – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ

 

と、いう事で、去年シリーズで雇用保険の記事を書いたので、流れで書いてみました。

読んでいただき、ありがとうございました。