こんにちは、かたせうみです。
カニさんの胆石日記、手術編⑤まできました。
カニさん・・・、ずいぶん大作を書いたもんだ。
という事で続きをどうぞ。
手術当日の夜は、辛かった
手術当日の患者という事で、看護師は定期的に様子を見に来てくれたが、その時にこんな話があった。
「心電図」・「尿管カテーテル」は、明日の朝頃には外し、すぐに歩行を開始するとの事。
点滴はあさってまでだが、ご飯は明日の昼から配膳されるとの事であった。
夕方になる頃には身体も通常の状態になっていた。
ただ、上向きでずっと寝ていることにより、徐々に腰が痛くなってきた。
また、麻酔が完全にきれたのか、ヘソ術部の痛みを感じるようになってきた。
術部が痛いというより、腹部腹筋が痛いという感じ。
腰を伸ばし少し横向きになりたいが、身体を少しでもよじる動きをしようものなら、強烈な腹筋痛が走る。
腹筋を使う動作を少しでもしようものなら、激痛が走るのだ。
人間の動作というのは、たいてい腹筋を使うものなのだという事を、今、初めて知った。
腰が痛い・・・!
ずっと上向きで寝ていることが、こんなに辛いなんて・・。
なんて日だ!!
寝すぎると腰が痛いことがあるが、そんな我慢できる状態ではない。
腰が痛い、たまらず体をよじる、身体をよじる動作で腹筋が痛いという、まさに地獄。
夜9時の消灯時間となったが、腰が痛くて眠れるものではない。
モゾモゾと体をよじれば強烈な腹筋痛が・・!!
装着している心電図は心数値が異常と判断されるとナースステーション内に通知される。
これが、結構感度がいいようで、身体をよじる→強烈な腹筋痛→心電図反応→ナースステーションでピーピーいう。
との繰り返しで、そのたび看護師が様子を見に来る。
私が頻繁にピーピーさせるものだから、しまいには看護師は、ピーピーいっても様子を見に来なくなった・・・。
看護師さん、ごめんね・・。
看護師さんは、こんな事しません。
更につらい深夜突入・・早く朝になれ!
腰が痛い・・早く朝になって、尿管カテーテルも外してくれ・・・、と寝るも、30~1時間ごとに目が覚める。
夜がこんなに長く感じたことはない。
夜中に看護師が点滴確認に来た時に、起きていた私は小声で腰が痛くて眠れない事を訴えた。
すると、看護師は丸めたタオルを持ってきてくれて、腰の下に入れてくれた。
少し楽になった・・。
体勢上、他の術部も少し痛くなったが、この時は腰痛解消のために術部の痛みは我慢した。
胆のう摘出、術後翌日朝
熟睡はできないまでも、やっと手術の翌朝を迎えた。
早くベッドから出たい・・、早く立ち上がりたい・・、早く尿管カテーテルを外してくれ!!
と願っていると、まず午前7時30分、心電図を外してくれた。
その後採血。
でも、尿管カテーテルは外してくれなかった。
そして8時30分過ぎに担当看護師がやってきた。
尿管はずしま~す。失礼して下着おろしますね。
といってパンツを下ろしたので、私は丸出し状態となった。
私は患者なので、そんなに恥ずかしくはない(カニ、精一杯のつよがり。)。
いざ、尿カテを外そうと担当看護師が処置をしようとした直前に、違う看護師がやってきて、担当看護師に「回診の後にカテーテルを外すことになっている。」と話している。
ベッドカーテン内には、看護師2人と、ふるちんの私(しかも上向きでババーン。)がいる・・。
この時ばかりは、さすがに恥ずかしく、
(いま外さないなら、早くパンツを上げてくれー!!)
と、思った。
そしていよいよ回診が・・
9時に医師の回診となり、担当医Sに病衣をめくられ、術部確認をされた。
医師より、尿管カテーテルを外しても可との指示があったらしく、また担当看護師がやってきて、パンツを下げられた。
今度こそ外してくれるらしい・・・、なにやら準備している。
尿管を抜くとき、痛いですか??
潤滑ゼリーを使うので、そんなに痛くはないと思いますけれど、痛かったらごめんなさい・・。
看護師は申し訳なさそうにしている。
可愛い看護師にこんな顔させる私は、なんてことを聞いてしまったんだ!!
と、ふるちんの状態で私は猛省した。
さて、看護師が陰茎を抑え、「それでは外しますね!」といい、尿カテを抜いた。
「おおっ!」
と、違和感はあったけれども、そんなに痛くはなく一瞬の出来事であった。
外した後、看護師から
おしっこする時に多少違和感・痛みがありますが、じきに無くなりますので。
と、話があった。めでたし(?)。
術後すぐに歩けと言われる。
これで、左手の点滴以外自由となった。
看護師から、すぐに歩行訓練を行うとの事で、まずは、血栓防止ストッキングを脱がされた。
そして、靴を履いてトイレまで往復してみましょうという事になったが、ヘソ術部が痛くて体を起こすことが出来ない。ひぃ~。
なので、横になった状態でベッド端までもぞもぞと移動し、転げ落ちる感じで足からベッドを出た。
やっとのことで靴を履き、何とか立ち上がったが、腹筋が痛くて前かがみ気味になってしまう。
しかし、看護師同行のもとでトイレまでの往復30メートルくらいを 、前かがみ気味であったが、わりとあっさり歩くことが出来た。
看護師も大丈夫と判断したらしく、「出来るだけ動いてくださいね。」とニコッとした。
ベッドに戻り、腹部に負担がかからない体勢を模索した結果、ベッド頭側の壁にもたれ、腰に枕を挟むように上半身を起こしている状態が楽だった。
横になると寝転んでしまう、寝転んでしまうと、起きる時が辛いので、上半身起こしがいい。
病室には、上半身起こしがよく似合う・・・。
尿カテが外れてからの尿意
上半身起こしのまま、スマホ等を見ているうちにおしっこがしたくなったので、 ベッドから何とか脱出しトイレへ向かった。
手術翌日という事もあって、全ての動作がスローモーになってしまう。
痛いんだもん。
だが、立っている状態が一番楽だという事を、この時知る。
さて、おしっこをと、放尿態勢に入ったが、尿意はあるもののなかなか出てこない。
やっとおしっこが出てきたと思ったら、尿道がピリピリと痛い。
看護師が言っていた通りだった・・( ;∀;)
突然の膨満感
トイレの後病室には戻らず、談話ルームでTVなどを見ていたが、何となく胃腹部が張っている。
膨満感とでもいうのだろうか??
午前11時30分頃、ベッドに戻ると看護師が様子を見に来たので「お腹が張って苦しい。」と訴えたところ、「お腹の音を聞きますので上向きに寝て下さい。」と言う。
お腹の音は正常で、ちゃんと動いているようですね。腹腔鏡手術の場合、おなかにガスをいれながら手術をするので、そのガスがしばらく留まることで、おなかが張る感じがあります。
多分そのせいでしょう。1~2日で自然と抜けますので・・。あ、あと、出来るだけ動いてください。
と、また「動いてください」と言われた。
要は、動くことでガスが抜け、屁やウンコも出るらしい。
そして、12時には昼食が配膳された。
お腹の膨満感からか、あまり食が進まない。
配膳されたご飯はお粥だったが半分以上は残してしまった。
この膨満感はしばらく続くこととなった。
⑥へ続く。
ご挨拶
本日も当ブログにいらしていただき、誠にありがとうございます。
この物語は、職場の隣人「嘉仁(カニ)」のノンフィクション作品です。
『人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ』は、かたせうみが管理していますが、『カニの胆石日記』につきましては、「カニ」が執筆して、かたせうみが加筆修正しております。
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読んでいただき、ありがとうございました。
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