【ノンフィクション】カニの胆石日記 手術編④胆のう摘出手術当日

③からの続き。

 

手術当日朝

 

手術当日の朝を迎えた。

やはり緊張していたのか起床時間前には目が覚めた。

そのうち看護師がやってきて、血圧・検温をした。

多少の熱でも手術するとの事だが「大丈夫ですね!」と、お墨付きをもらえた。

 

午前8時過ぎに嫁到着。

8時30分には前日の担当看護師が迎えに来て

 

 

これからオペ室へ行きます。

 

 

 

と、私と嫁を促した。 

オペ室には私・嫁・看護師の3人が普通に歩いて行く。

途中、エレベーター内で会話などをしたが、ついにオペ室へ到着した。

 

看護師は、手術室フロア扉の前で嫁に

 

 

ご家族の方はここまでになります。

 この後病室か談話ルームでお待ちください。私もすぐに戻ります。

 

 

 

と話している。

私は嫁に「それじゃ。」と軽く手を振り、看護師誘導のもと、手術室フロアへ入った。 

 

オペ室内

 

手術室入り口から手術室へ進む。

扉の中はすぐに手術室ではなく、フロア内にいくつか扉があり、その中がオペ室の様だ。

 

真ん中の扉が開いており、入るよう誘導された。

 

中は、小さいながらもTVドラマで見るオペ室だった。

 

オペ室にはすでに3人のスタッフがスタンバっていて、スタッフは全員男性だった。

オペ看護師に、上衣を脱いでオペ台に横になるよう言われたので、病衣を脱いで台に上向きで上がった。

この時が、緊張の最高潮だった。

 

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視界にあるオペ灯を見つめていると、「右手から点滴針をいれます。」と、右手甲に針をブスリと刺してくる。

この時は緊張のせいか、あまり痛くなかった気がする。

 

そして、口付近に酸素マスクをあてられ、大きく呼吸するように指示があり、いつの間にか登場していたS医師から「手術始めますね。」といわれた。

 

この時はまだ意識ははっきりしていたが、S医師が「麻酔いれて下さい。」 と言い、オペスタッフの一人が「麻酔いれます。」と言った言葉を聞いたのを最後に、その後の記憶はない・・・・。

 

手術終了、病室へ戻る 

 

・・・、名前を呼ばれながら、肩を数回叩かれたことで目が覚めた。

ぼんやりだが周りが見える。

 

「手術終わりましたよ。」と言われた。

また、「大丈夫ですか?」と聞かれ、私は酸素マスク越しに「はい。」と答えた。

 

このやり取りで覚醒したことを確認したんだろう、看護師から「病室戻りますよ~。」と声を掛けられ「せーの!」という掛け声で一瞬、私の体が宙に浮き、オペ台からストレッチャーに移された。

この時、私は「重くてスミマセン。」とつぶやいた事を、はっきり覚えている。

 

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ぼんやりとした意識の中で、オペ室からエレベーターを経由し、病室へストレッチャーで移動、周りに2~3人のスタッフがいたことも覚えている。

そして、病室へ戻り、また体が宙に浮いた。

私は再び「重くてスミマセン。」とつぶやいた。

 

そのあとすぐ、血栓防止ストッキングがつけられたが、私はうっすら意識はあるものの、酸素マスクでスーハ―ス―ハーしながら目をつぶっていた。

 

ベッドに戻って数分後、男性スタッフがなにやら移動式の機材を持ってきた。

ベッド上で腹部エックス線を撮るとの事だった。

撮影版を腰の下に入れて撮影するので、腰をちょっと持ち上げたが、この時は麻酔が効いていたのか、術部に特に痛みは感じなかった。

X線を撮る理由は、手術に使用した器具等が体内に残留していない事を確認するためと、後で担当看護師に聞いた。

想像すると、ちょっと怖いね。

 

その1時間後

 

術後、病室に戻り1時間位ウトウトしていただろうか、ぼんやりする意識の中で、ベッドわきでスマホをいじっている嫁がいるのが分かった。

嫁に「今何時?」と小さな声で聞くと、「11時半前」だという。

病室に戻ってきたのは10時半くらいとの事だったので、手術時間はほぼ予定通りだったことが分かった。

 

ずっと寝ている状態の為、嫁には悪いかなと思い、手術付き添いのお礼を言って帰ってもらい、私は再び眠りについた。

 

13時過ぎに目覚めたが、この頃にはもう意識がほとんど戻りつつあり、冷静に自分の状態を確認する事ができた。

 

右手に点滴、口唇には酸素マスク、と、ジュリーの昔の歌の様だが、心には花束ではなく胸腹部に心電図線、背中に人生はなく、代わりに鼠径部になんかつながっている。

 

これ、尿道カテーテルじゃないのぉ~??

いやぁぁ~!

 

各線、管はベッドの左側の器具等につながれている。

なので、身体の左側を下に寝返りすることは無理のようだ。

また、逆方向への寝返りも各線・管の関係から角度的に制限があり、必然的に上向きにしか寝ることが出来ない。

これは辛い。

 

術後数時間・・・

 

しばらくして看護師が様子を見に来た。

私が起きているとわかって 

 

 

起きましたね~、医師より酸素マスクをとってもいいと指示がありましたので、外しますね。

 

 

 

と言い、酸素マスクを外してくれた。

 酸素マスクは、外しても呼吸は特に苦しくはならなかった。

 

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ヘソ術部には絆創膏が貼られている。

その他の3カ所の術部にもそれなりの絆創膏が貼られている。

絆創膏の上からちょっと押してみたら、ヘソ術部が一番痛かった。

 

意識もはっきりし、充分寝たせいか目もさえてきた。

 

暇なので寝ながらスマホを見ていると、がん闘病中だった「小林麻央」が亡くなったという衝撃的なニュースを見てしまった・・・。

まだ、30前半だというのに・・・。

 

そんなニュースを見ていたところ、近くでジョロジョロと水の音がしてくる。

私の足元から聞こえる・・。

 

この音の感じは、男性の放尿時のものに似ている。

「!!!」これは、私のおしっこの音だ!

 

尿管カテーテルから排出される尿が、畜尿袋(?)に入る音だというのを理解した。

自分の意志とは関係なく尿が排出されるとは、不思議な感じだ。

尿道に管が入っている。

身体を安静にしている状態では尿道はほとんど痛くないが、ちょっと体を動かし陰茎に角度がつくとピリリと尿道に痛みが走る。

 

術式の説明では尿管カテーテル挿入の説明はなかったが、全身麻酔時には尿管カテーテルを挿入すると事前に調べていた。

 

尿管カテーテルを尿道に入れる時にはすごく痛いと聞いていたが、手術中に挿入されていたみたいだ。

 

問題は、尿道からカテーテルを抜くとき。

これも事前調査によるとかなり痛いらしい・・・。

不安だ・・・。

 

⑤へ続く

 

ご挨拶

 

本日も当ブログにいらしていただき、誠にありがとうございます。

 

この物語は、職場の隣人「嘉仁(カニ)」のノンフィクション作品です。

『人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ』は、かたせうみが管理していますが、『カニの胆石日記』につきましては、「カニ」が執筆して、かたせうみが加筆修正しております。

 

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読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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