前回のあらすじ
胆のう炎で黄疸を発症し、緊急入院中のカニ氏。
胆のう切除を決断し、この緊急入院中に手術前検査をすべて行う事に・・。
辛い胃カメラと、大腸洗浄を経て、初の大腸内視鏡です。
これさえ終われば、一旦退院の⑦です。
初めての大腸内視鏡検査
診察台に上がり、いきなりケツの穴に麻酔クリームを塗られた後、「カメラ入れますよ~。」と先生からひと言あり、ケツの穴に異物が入ってきた。
異物とは、内視鏡カメラだ。
にゅるにゅると進入してくるが、それほど強い異物感は感じない。
ガスも同時に注入するせいか、腹部が貼る感じの苦しさが少しあるが、痛さや不快感はほとんど無い。
医師が淡々とカメラをおし進めていたが、「一番奥まで着きましたよ、この後抜きながら腸内を見ていきます。」と。
Y担当医から、疑わしきものがあれば取っちゃってください、と、指示を受けているけど聞いてる??
え・・・聞いてませんけど?
承諾書書いてない??
書いてませんけど・・。
ケツの穴にカメラを突っ込まれたまま、こんなやり取りをしていると、医師の手が止まった。
「ん?小さなポリープらしきものがある。ほんとに小さなものだけど、取っちゃいますね。」
と言われたが、私は「はぃ・・・。」としか答えられなかった・・。
大腸検査終了
ポリープのやり取りが終了し、 またしてもにゅるにゅるとカメラが抜かれていく。
違和感はないが、入っていくときと違う感覚があった。
その正体は、おそらく、カメラの管表面に塗られている潤滑ゼリー。
この潤滑ゼリーがたくさん塗られているんだろうか?
カメラを抜くときに、何だかウンチをたれ流しているような感覚があるのだ。
腸内には何もないはずだし、実際にたれ流してもいないはずだけど、なんか恥ずかしい・・・♨
どんだけ羞恥プレイですか!!
と、感じつつ、カメラが抜かれ、検査は終了したようだ。
検査台から降りるときにおしり付近を確認したところ、ほとんど汚れてなかったし、検査着も全く汚れていなかった。
やはり、たれ流しの感覚は感覚であって、実際には錯覚だったようだ。
医師より「採ったポリープ(らしきもの)は、細胞検査の後、Y医師より解説がありますので。」と説明があった。
結果から言うと、このポリープは問題なし。
ポリープ様のお陰で、手術扱いの保険金ボーナスが出たが、この話はまた別のお話・・
この流れで言うと、「つづく」になるが、つづかない。
いや、話は続く。
二人のおばさん看護師に見送られ、検査室を後にし、病室に戻ったのは16時ころ。
ベッドにトレーが置いてあり、果汁ゼリーとビスケット数枚、あとリンゴジュースが置いてあった。
軽食的なものだったが、昨日の夜コーンスープを飲んだきりだったので、嬉しかった。
明日はいったん退院だ!
明日の午前中に退院できることになったが入浴することにした。
前回の入浴は、24時間点滴の最中だったので、落ち着かなかったのだ。
しかし今回は違う!
超快適♡
と思って、「誰に遠慮がいるものか!」と、ざぶんと湯船に飛び込んだら、浴槽のお湯がザザーっと溢れた。
よくある光景なので気にしていなかったが、病院のバリアフリーの浴室では御法度なのだ、これが。
さぁ、出よう!
と、浴室のスライドドアを開けてバスマットを踏んだところ、足元にべちゃっと嫌な感覚・・。
浴槽からあふれ出たお湯が、バリアフリーの浴室から脱衣所まで侵食していて、何と床が水浸しに!
OH!NO!
あわてた私は裸族のまま、床にあった雑巾でせっせと作業し、なんとかお湯を浴室側に戻すことに成功した。
はぁ~、焦った・・。
病院の浴室は、そこまで広くはないのだ( ̄ー ̄)ニヤリ
無論、この後再び湯船につかったのは言うまでもない。
夕食、初めてのまともなご飯
入浴後、しばらくすると夕食の時間となった。
あいかわらずお粥(6分がゆ)だが、副食の小鉢2品とオレンジ2切れ、あと、ヤクルトが一本ついてきた。
入院後、やっとまともなご飯があたったような気がした(気がしたんじゃない、初めてあたったんだよ、カニさん、しっかり!)
この時私は、ご飯が食べられることの幸せを、この上なく感じた・・・・。
・・・、生きててよかった・・、世界中の、生きとし生けるのものに感謝。
明日の午前中には退院だ、一体いくらかかるのだろうと今度は 心配になってきた。
何せ、初めての入院だったので、お金の事など皆目見当つかない。
6日目退院の朝
退院の朝も採血があった。
そして、最終日で初めて朝食が配膳されたのだ!!
お粥ではなく白米、副食3品!パック牛乳も付いてきた。
病院なので、計算されたカロリー食だろうが、量的には十分、薄味だがうまいと感じた。
これを毎食食べていればダイエットできるんじゃないか??
と、後で栄養士である姉に話したら
病院食は、低カロリーだけど、入院中は普段より動かないから痩せないよ。整形外科だったら骨折とかで寝たきりだしむしろ太る。
まで言われた。
内臓系疾患で、絶食・点滴が一番痩せるよ~。
まさに今回の私であり、5泊6日の入院で5キロ体重が減少した。
労せずダイエットもできたことだし、来年の中性脂肪やコレステロール値が楽しみだ。
退院準備で、身の回りのものを整理していたら嫁が到着。
持ってきてもらったバッグに荷物を詰めると結構な量になった。
入院した時は手ぶらだったのに、コップや洗面器と、荷物が増えていったらしい。
6日目午前10時
10時になったころ看護師がやってきて、会計用ファイルを渡された。
ナースステーションで退院することを告げる際に、数回担当してくれたきれいな看護師さんに挨拶と思って探したが、非番だったんだろうか、見当たらなかった
・・・(´Д⊂グスン
残念だった。
入院費概算
さて、会計だ。
5泊6日の入院費用、点滴治療と各種検査費と、大腸ポリープ手術代、病衣と食費で3割負担。
約40,000弱だった。
思っていたよりかからなかった印象。
生命保険から1日10,000円で、計60,000円出る予定なので、単純に医療費は無料・・、というかプラスだ♡
とりあえずは退院したが、数週間後には胆のう切除の為に再度入院する予定だ。
また看護師さんが優しいといいなぁ・・・・。
手術編へ続く。
手術編が始まるまで、しばらくかたせうみの雑記ブログが入ります。
手術編もよろしくご愛顧くださいませ。
ご挨拶
この物語は、職場の隣人「嘉仁(カニ)」のノンフィクション作品です。
『人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ』は、かたせうみが管理していますが、『カニの胆石日記』につきましては、「カニ」が執筆して、かたせうみが加筆修正しております。
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【ノンフィクション】カニの胆石日記 手術編③胆のう手術前日 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
【ノンフィクション】カニの胆石日記 手術編④胆のう摘出手術当日 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
【ノンフィクション】カニの胆石日記 手術編⑤胆のう摘出術後 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
【ノンフィクション】カニの胆石日記 手術編⑥胆のう摘出手術後の様子等 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
【ノンフィクション】カニの胆石日記⑦ 手術編 最終回 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
読んでいただき、有難うございました。