うみブログ

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【『レディ・プレイヤー1』感想】荒廃した世界観と、既にある現実

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こんにちは、かたせうみです。

 

今日は、年明けからずっと楽しみにしていた映画『レディ・プレイヤー1』を観てきたので、レビューします。

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「レディ・プレイヤー1」パンフレット表紙

 

『レディプレーヤー1』原作

 

80年代ポップカルチャーと、ふんだんなオマージュが話題の『レディプレイヤー1』には原作があります。

作者はアーネスト・クラインで、作品名は『ゲームウォーズ』。

 

2014年には日本でも刊行されました。

原作は読んだことないのですが、ウィキペディアによると

 

「近未来のVR型オンラインゲームの世界をベースに、1980年代のハリウッドのSF映画や日本の漫画・アニメ・特撮などのポップカルチャーを題材にした壮大なクロスオーバー作品の小説である。」

 

 との事です。

 

スピルバーグの作品ですが、原作にはスピルバーグのオマージュが多すぎて、始めはスピルバーグ自身がメガホンを取るのをためらっていた位。

80年代と言えば、彼を外すことはできませんよね・・。

 

で、結果的に、自分の作品のオマージュを大幅に削って作品を作ったそうです。

 

予告編はこちら。

 

結構評価の高いこの作品ですが、個人的には荒廃してしまった世界観や、今や現実となった新しさを感じない未来の姿など、所々で疑問やしこりが残り、心から楽しめる作品ではなかったのですが、いいレビューと悪いレビューを短く文章にすると、こんな感じになりました。

 

NICEレビュー

「ビバ80年代ポップカルチャー。R40の心つかみまくり」 

 

BADレビュー

「素直にわくわくできなくて、映画の世界に心と体、全てを連れて行ってもらえなかった。」

 

です。

 

『レディプレイヤー1』鼻についた所やしこりが残る所

 

時は2045年近未来。

 

もうね、きっと誰が撮ってもこういう世界になるのは仕方ないかもしれないけれど。

ちょっと楽しい『ブレードランナー』っていうか、『未来世紀インディジョーンズ(?)』というか・・。

 

AIはいなかった気がするけど、バーチャル世界が拠り所の劣悪な環境。

「人々はいろいろ諦めた」って、見てると辛いのよ。

遠い未来じゃなくて、もう、本当に近い現実こうなるような、作り物の中の妙な生々しさ。

 

よくある近未来映画の、美しいCGで作られた、フィクション感溢れるどこか遠い世界の話でなくて、もうすぐ身近にくるかもしれないその環境は、薄ら寒く笑えない。

 

あの環境が本当だったら、地球人類総うつ病ですよ。

 

バーチャル世界は面白かったけど、既に現在あんな感じなので、救いがなく心が痛いのよ。

 

80年代に媚びすぎてない?若い世代が見るなら予習が必要

 

予告でも軽快にかかっていたヴァン・ヘイレンの『ジャンプ』。

続いてホールアンドオーツ。

好きなPVは「テイクオンミー」で、デュラン・デュランにマイケル・ジャクソン?

踊る曲は『サタデー・ナイトフィーバー』etc.

 

80年代がポップカルチャーという名で一括り、なんでわざわざ・・・。

 

原作ではもっと色々登場するらしいですが、あざとい位に懐かしい。

『こういうの作っとけば喜ぶだろう』みたいな。

 

2045年の若者には、古き良き時代の憧れでもあり、オールディーズでもあるんだね、という表現がいいのだろうけど、ここまでくると、「馬鹿にしてんのか!!」と思ってしまう私はひねくれた奴でしょうか。

 

劇場版の予告はすごくよくできていたのに、TV版の予告はセンスが悪かったので、そこも残念なポイントでした。 

 

リアルタイムで分かる私にはグッとくるところも沢山あったけど、ゲームもアニメも知らなくて、昔の映画も全然知らない人は、まったくターゲットにされていないアウェー感を感じずにはいられないでしょう。

 

実際、見に行ったけど、一体何のことだかさっぱり分からなくって帰って来た若者はいるらしい・・。

 

「as you wish」あのセリフは

 

私は、映画は字幕派なので吹替えバージョンがどうなっているかわかりませんが、作中後半、とあるものを

 

「持ってきたか?」

「持ってきた。」

 

というくだりがあります。

 

映画では「持ってきた。」の所で「as you wish」と喋っています。

(多分、「持ってきたか?」も違うこと喋ってると思うんだけれど、分からなかった。)

 

これ・・・、『スターウォーズ』で、ダースベイダーが銀河皇帝に返事するときの有名なセリフだから、翻訳は「仰せのままに」か「御意」でお願いしたかった。

それとも、スターウォーズのオマージュでないのか。

いや、そんなわけはない。

 

※ なんと、金曜ロードショーのTV版では直ってた!!!私のレビュー読んだのか!?←(何言ってんだか)

 

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レディ・プレイヤー1パンフレットより出典

 

 ヒロインのアバター。

悪くないけど、どうしてもディ〇ズニーにしか見えない。

 

なんだかんだ言っても面白かった『レディプレイヤー1』の最高な所

 

前半と打って変わった良いレビュー。

 

この映画は、全編が80年代の映画や楽曲、その他諸々の作品のオマージュで出来上がっています。

 

1回見ただけでは気づかない、あんなことやこんな事。

あんな人やこんな人。

 

 

ああっ、あれは!!

 

 

ああっ!これは!!!

 

 

 

という所が、本当にもうたくさん。

ああっ!!誰かと話したい!!

盛り上がりたい!!

 

すっごく書きたいけれど、公開されたばかりだし、これだけは書けない!!

あのシーンのあれはさー、絶対あれが来ると思ったよねって、危ないあぶない。

 

前半では「馬鹿にしてんのか!!」と書きましたが、やっぱりリアル世代にはきゅうぅんと来ます。

 

情報がまだ少なかった時代、有名なものは、誰もが知っていた。

 

VR世界「オアシス」でのミッションをクリアーし、鍵を手に入れる場面で味わう達成感もカタルシス。

 

このあたり、マニュアル通りというか、王道をいっています。

 

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レディ・プレイヤー1パンフレットより、鍵のシーン

 

ワーナー公式から、冒頭のVRレース映像が解禁されていますので、アップしますね。

 

 

主人公の愛車は「デロリアン」。

アバタ―名「アルテミス」のヒロインが乗っているのは 『AKIRA』に出てきた金田のバイクです。

かっこい~!!

  

そんな感じでまとめ。 と、あっ、山田孝之。

  

全編80年代オマージュのこの映画。

作中のVR世界や、アバタ―。

アイテムに課金するのも、すでに現実。

ネトゲ廃人だっているし、課金し過ぎて破産する人も。

AIだって現実ですしね。

 

そんな事で、もう引き返せないところに来てしまっているから、私は見ていても心から楽しむことはできませんでした。

だって、怖いよ!!

 

でもね、最近は時間を無駄にしたくないので、ゲームはずっとしてなかったんですが、久々にまたやっちゃおうかなと思ったのもまた事実。

 

自宅に戻り、テレビをつけたら、プレイステーションのCMで山田孝之が「You can do it!!」とかやってる。

 

これって、まんま今日の映画じゃん!

という事で、娘と顔を見合わせてしまった。

 

アバタ―誰にする??

 

おまけ。

VR世界では、自分のアバターを活躍させることが出来ますが、私だったらどうしよう♨?

というのが、今日の私のお楽しみ。

 

映画では春麗もいたし、獣人やチョコボらしきものに乗った人も。

ガンダムが出てくるのはCMでもやっていますが。

 

う~ん。

 

劇中のVR世界では、主人公達はさすがにオリジナルみたいでしたけどね。

オリジナルでもいいけど、何がいいかなぁ??

壮大な魔力を持ったダークエルフとか??

 

デビルメイクライが好きだから、レディとかトリッシュもいいね・・・。

と、ちょっと厳しめのレビューもしたけど、こういう所も楽しめます。

 

『レディ・プレイヤーワン1』、まだ見てない人は、DVDにもなっているので、見てみてね。

それでは。